2006年02月02日

OpenDocument革命(5)

OpenDocumentのライセンスは?
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OpenDocumentに対応している、あるいは対応しようとしているソフトウェアが、そのソフトウェアに設定しているライセンスはさまざまです。そのソフトウェアの使用条件、利用方法、再配布条件などはそのライセンスが規定しています。
このようなソフトウェア側のライセンスは、OpenDocumentのライセンス、つまりOpenDocumentの使用条件や利用方法、再配布条件に影響を与えません。
OpenOffice.orgはオープンソースのオフィススイートです。誰でも自由にダウンロードして、無償で利用できます。OpenOffice.org 2.0は、OpenDocumentファイルフォーマットのドキュメントを読み込むことができると同時に、作成したドキュメントをOpenDocumentファイルフォーマットで保存することもできます。一方StarOffice/StarSuiteはSun Microsystemsの商用オフィススイートです。これを入手し、使用するためには、お金を払って、そのライセンスを買わなければなりません。StarOffice/StarSuiteを買い、使用する利用者、つまりユーザーは、買い求めたライセンスに規定されている使用条件、利用方法、再配布条件を守らなければなりません。StarOffice/StarSuite 8は、OpenOffice.org 2.0と同様、OpenDocumentに完全対応しています。StarOffice/StarSuite 8でも、OpenDocumentファイルフォーマットのドキュメントを読み込んだり、作成したドキュメントをOpenDocumentファイルフォーマットで保存したりできます。このように、ソフトウェアのライセンスやソフトウェアの開発モデルは、OpenDocumentファイルフォーマットを使っている、あるいは使おうとしている利用者がどのようにOpenDocumentファイルフォーマットを使うか、どのように配布するかといったことに何の影響も与えません。

at 09:54|Permalink

2006年02月01日

OpenDocument革命(4)

OpenDocumentはオープンスタンダードだ
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OpenDocumentはオープンなソフトウェアの標準規格です。これをオープンスタンダードといいます。当然、OpenDocumentは、その開発および利用についてオープンスタンダードの基準を満たしています。
オープンスタンダードの開発には多くの個人、グループ、団体、企業が参加します。OpenDocumentを開発したOASIS(オアシス)は、ソフトウェアの標準規格を作る国際的な非営利団体で、世界約100カ国から5000余の組織と個人が参加しています。企業会員は600以上にのぼります。標準規格の作成は、このような多くの個人、企業との共同作業になります。共同作業を進めるためには、その仕様の作成過程がオープンでなければなりません。これがオープンスタンダードの条件の1つです。また仕様に関する会議などが行われた場合、その議論の内容が公開されなければなりません。会議の記録などはOASISの会員に限らず、一般に公表されます。
その他の条件としては、特許やライセンスに縛られず、ソフトウェアへの組み込みがどんな開発者でも簡単にできる仕様であることが必要です。また、その仕様に対応したソフトウェアで構築したシステムの相互運用性が保証されなければなりません。そして、もちろん、ある特定の企業が開発所有する機能、プロプリエタリなプログラムに依存するものであってはなりません。
このような条件を満たさない仕様は、オープンスタンダードとはいえません。

OpenDocumentはオープンソースソフトウェアではない
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OpenDocumentは、「オープン」で「フリー」です。しかし、OpenDocumentはオープンソースソフトウェアやフリーソフトウェアではありません。繰り返しになりますが、OpenDocumentは仕様書なのです。OpenDocumentファイルフォーマットで保存されたファイルそのものがソフトウェアになることはありません。あるソフトウェアのアプリケーションでドキュメントを作成し、それをOpenDocumentというファイルフォーマットで保存することによって、OpenDocumentのファイルができあがります。OpenDocumentは、オープンソースソフトウェア、フリーソフトウェア、商用ソフトウェアなどあらゆるソフトウェアに実装が可能なオープンスタンダードなのです。

at 16:49|Permalink

OpenDocument革命(3)

OpenDocumentとは仕様書である
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では改めて。OpenDocumentとはいったい何でしょうか。一言でいうと、OpenDocumentはtechnical specification(テクニカルスペシフィケーション)、つまり仕様書です。
Open Document Format for Office Applications v1.0, OASIS Standard, 1 May 2005
これがOpenDocumentです。この仕様書がOpenDocumentです。
この仕様書にOpenDocumentのすべてが書かれています。誰でもこれを読むことができます。ソフトウェア開発者は、この仕様書に書かれていることを自由に利用することができます。誰でもOpenDocumentフォーマットに対応する機能を自分のソフトウェアに組み込むことができます。
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_applications_supporting_OpenDocument
このリストに載っているオフィスアプリケーションに限りません。あらゆる個人、あらゆる企業が自分のソフトウェアをOpenDocumentに対応させることができるのです。もちろんマイクロソフトがそのOfficeアプリケーションでOpenDocumentを読み書きできるようにするのも自由です。
OpenDocumentの仕様書は、Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)のWebサイトで公開されています。この仕様書を管理しているのは、OASIS OpenDocument Technical Committee(OASIS ODF TC)です。
http://www.oasis-open.org/committees/membership.php?wg_abbrev=office

at 14:34|Permalink