2006年02月06日
OpenDocument革命(11)
OpenDocumentエッセンシャルズの構成
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OpenDocumentエッセンシャルズはオンラインで読むことができます。
これをホストしているのは、エバーグリーン大学コンピュータおよび情報技術学部です。
OpenDocumentエッセンシャルズは本文9章と3つの付録で構成されています。
第1章 Open Documentフォーマット
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この章では、OpenDocumentフォーマットでドキュメントを保存する方法とその主要コンポーネントを説明しています。
第2章 meta.xml、styles.xml、settings.xml、content.xmlファイル
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この章では、OpenDocumentフォーマットに含まれるメタ情報(ドキュメントに関する情報)、スタイル情報、その他さまざまなドキュメントの設定情報を記述するXMLの要素を説明します。またドキュメントの内容を含むファイルの一般的な構造も説明します。
第3章 テキストドキュメント入門
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この章では、テキストドキュメントが、文字や段落、セクションの書式設定などをどのように扱っているかを説明します。また箇条書きや番号付け、アウトライン番号付けの扱いなども説明します。
第4章 テキストドキュメント上級
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この章では、テキストドキュメントのフレーム、イメージ、フィールド、フットノート、トラッキングの変更、表などの扱いを説明しています。
第5章 スプレッドシート
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スプレッドシートは、表と共通点が多いことはご承知のとおりです。この章では、その類似点と相異点を説明します。また、式とその計算などについても説明します。
第6章 描画
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この章では、線、長方形、円など基本図形を扱うOpenDocumentの要素を説明します。またストローク(描く)、フィル(塗りつぶす)といったプロパティ、3次元描画やテキストアニメーションの扱いについても説明します。
第7章 プレゼンテーション
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テキストと描画がプレゼンテーションの中核的要素であることはご承知のとおりです。この章では、背景の追加、場面転換、音声の扱いについて説明します。
第8章 チャート
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OpenDocumentフォーマットには、スプレッドシートのデータをチャートで表示する要素があります。この章では、チャートのタイトル、凡例、座標軸、目盛といった要素の扱いを説明します。
第9章 OpenOffice.orgのフィルター
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XMLファイルをOpenDocumentフォーマットに変換するのに、スタンドアロンのアプリケーションをつくる必要はありません。この章では、インポート(読み込み)フィルターの作り方を説明します。このフィルターは、OpenDocumentフォーマットへの変換機能をOpenOffice.orgに組み込むものです。
付録A OpenDocumentの理解に必要なXMLの知識
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XMLは、Extensible Markup Languageの略です。拡張マークアップ言語といっています。XMLは、OpenOffice.orgの「ネイティブ言語」です。これまでにXMLを使ったことがない方は、この付録を読み、XMLに慣れ親しんでください。XMLはデータとドキュメントを構成する非常に強力かつ柔軟な言語です。
付録B OpenDocumentの理解に必要なXSLTの知識
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XSLTは、XMLマークアップ言語の1つです。XSLTは、XMLドキュメントを変換して、プレインテキストかXMLドキュメントを出力します。XSLTによって、1つのドキュメントを多目的に使うことができます。この章では、XSLTという強力な言語を簡単に紹介します。
付録C OpenDocumentファイルを処理するユーティリティ
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この付録には、この本を書く過程で作成したユーティリティプログラムが収録されています。このユーティリティを使えば、OpenDocumentファイルを簡単に操作することができます。読者の方にも便利に使っていただけるものとおもいます。
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OpenDocumentエッセンシャルズはオンラインで読むことができます。
これをホストしているのは、エバーグリーン大学コンピュータおよび情報技術学部です。
OpenDocumentエッセンシャルズは本文9章と3つの付録で構成されています。
第1章 Open Documentフォーマット
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この章では、OpenDocumentフォーマットでドキュメントを保存する方法とその主要コンポーネントを説明しています。
第2章 meta.xml、styles.xml、settings.xml、content.xmlファイル
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この章では、OpenDocumentフォーマットに含まれるメタ情報(ドキュメントに関する情報)、スタイル情報、その他さまざまなドキュメントの設定情報を記述するXMLの要素を説明します。またドキュメントの内容を含むファイルの一般的な構造も説明します。
第3章 テキストドキュメント入門
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この章では、テキストドキュメントが、文字や段落、セクションの書式設定などをどのように扱っているかを説明します。また箇条書きや番号付け、アウトライン番号付けの扱いなども説明します。
第4章 テキストドキュメント上級
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この章では、テキストドキュメントのフレーム、イメージ、フィールド、フットノート、トラッキングの変更、表などの扱いを説明しています。
第5章 スプレッドシート
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スプレッドシートは、表と共通点が多いことはご承知のとおりです。この章では、その類似点と相異点を説明します。また、式とその計算などについても説明します。
第6章 描画
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この章では、線、長方形、円など基本図形を扱うOpenDocumentの要素を説明します。またストローク(描く)、フィル(塗りつぶす)といったプロパティ、3次元描画やテキストアニメーションの扱いについても説明します。
第7章 プレゼンテーション
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テキストと描画がプレゼンテーションの中核的要素であることはご承知のとおりです。この章では、背景の追加、場面転換、音声の扱いについて説明します。
第8章 チャート
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OpenDocumentフォーマットには、スプレッドシートのデータをチャートで表示する要素があります。この章では、チャートのタイトル、凡例、座標軸、目盛といった要素の扱いを説明します。
第9章 OpenOffice.orgのフィルター
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XMLファイルをOpenDocumentフォーマットに変換するのに、スタンドアロンのアプリケーションをつくる必要はありません。この章では、インポート(読み込み)フィルターの作り方を説明します。このフィルターは、OpenDocumentフォーマットへの変換機能をOpenOffice.orgに組み込むものです。
付録A OpenDocumentの理解に必要なXMLの知識
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XMLは、Extensible Markup Languageの略です。拡張マークアップ言語といっています。XMLは、OpenOffice.orgの「ネイティブ言語」です。これまでにXMLを使ったことがない方は、この付録を読み、XMLに慣れ親しんでください。XMLはデータとドキュメントを構成する非常に強力かつ柔軟な言語です。
付録B OpenDocumentの理解に必要なXSLTの知識
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XSLTは、XMLマークアップ言語の1つです。XSLTは、XMLドキュメントを変換して、プレインテキストかXMLドキュメントを出力します。XSLTによって、1つのドキュメントを多目的に使うことができます。この章では、XSLTという強力な言語を簡単に紹介します。
付録C OpenDocumentファイルを処理するユーティリティ
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この付録には、この本を書く過程で作成したユーティリティプログラムが収録されています。このユーティリティを使えば、OpenDocumentファイルを簡単に操作することができます。読者の方にも便利に使っていただけるものとおもいます。
at 13:11|Permalink│
OpenDocument革命(10)
OASIS OpenDocument Essentialsを読む必要のある方、ようこそ!
読む必要のない方は、ここをスキップして、この後の「Microsoft XML」にお進みください。
単にOpenOffice.orgやKOfficeを使ってドキュメントを作成したい人は、ここを読む必要はありません。もし、どういう仕組みでそのオフィスアプリケーションがOpenDocumentファイルを読み書きしているのかを知りたいという知的好奇心にあふれた方がいらっしゃいましたら、どうぞこちらも読んでみてください。
OpenDocumentエッセンシャルズの序文は、この本を読む必要のある人、読む必要のない人を明確にした後、この本に付属するサンプルプログラム、この本の構成、記述方法、連絡先、謝辞および著作権表示について書いています。まずサンプルプログラムについて何が書いてあるか見てみましょう。
サンプルプログラムについて
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この本に付属するサンプルプログラムは、さまざまなツールやプログラミング言語を使って書かれています。私はどんなプラットフォームでも動作する、クロスプラットフォームのオープンソースツールを使うのが好きです。ですから、サンプルプログラムのほとんどは、PerlかJavaで書かれています。また私は、http://xml.apache.org にあるXalan XSLTプロセッサを使いました。サンプルプログラムのテストは、OpenOffice.org 1.9.100、Perl 5.8.0、Xalan-J 2.6.0 で行いました。OSは、SuSE 9.2 というLinuxディストリビューションです。このような環境でテストしたのは、手元にあった環境がこのようなものだったというだけで、KOfficeなどOpenDocumentに対応する他のオフィスアプリケーションやMacOS X、Windowsといった他のOSを軽視しているわけではありません。
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ここで「私」といっているのは、もちろんOpenDocumentエッセンシャルズの著者、J. David Eisenberg(写真)さんです。米国カリフォルニア州サンホセ在住。ネコが大好きみたいです。
読む必要のない方は、ここをスキップして、この後の「Microsoft XML」にお進みください。
単にOpenOffice.orgやKOfficeを使ってドキュメントを作成したい人は、ここを読む必要はありません。もし、どういう仕組みでそのオフィスアプリケーションがOpenDocumentファイルを読み書きしているのかを知りたいという知的好奇心にあふれた方がいらっしゃいましたら、どうぞこちらも読んでみてください。
OpenDocumentエッセンシャルズの序文は、この本を読む必要のある人、読む必要のない人を明確にした後、この本に付属するサンプルプログラム、この本の構成、記述方法、連絡先、謝辞および著作権表示について書いています。まずサンプルプログラムについて何が書いてあるか見てみましょう。
サンプルプログラムについて
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この本に付属するサンプルプログラムは、さまざまなツールやプログラミング言語を使って書かれています。私はどんなプラットフォームでも動作する、クロスプラットフォームのオープンソースツールを使うのが好きです。ですから、サンプルプログラムのほとんどは、PerlかJavaで書かれています。また私は、http://xml.apache.org にあるXalan XSLTプロセッサを使いました。サンプルプログラムのテストは、OpenOffice.org 1.9.100、Perl 5.8.0、Xalan-J 2.6.0 で行いました。OSは、SuSE 9.2 というLinuxディストリビューションです。このような環境でテストしたのは、手元にあった環境がこのようなものだったというだけで、KOfficeなどOpenDocumentに対応する他のオフィスアプリケーションやMacOS X、Windowsといった他のOSを軽視しているわけではありません。
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ここで「私」といっているのは、もちろんOpenDocumentエッセンシャルズの著者、J. David Eisenberg(写真)さんです。米国カリフォルニア州サンホセ在住。ネコが大好きみたいです。
at 08:56|Permalink│
2006年02月03日
OpenDocument革命(9)
OASIS OpenDocument Essentialsの序文は次のように始まっています。
この本を読む必要のある人は?
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OpenDocumentファイルからデータを抽出したい人、自分のデータをOpenDocumentフォーマットに変換したい人、またOpenDocumentフォーマットの仕組みを知りたい人、です。
OpenDocumentフォーマットのすべてを知りたい方は、Open Document Format for Office Applications (OpenDocument) 1.0をダウンロードしてください。PDF版はこちらです。また、OpenOffice.org 1.0フォーマットのファイルもあります。本書OASIS OpenDocument Essentialsはこの仕様書をもとに書かれています。
この本を読む必要のない人は?
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単にOpenOffice.orgやKOfficeを使ってドキュメントを作成したい人は、この本を読む必要はありません。そういう方は、OpenOffice.orgのサイト、あるいは、Kofficeのサイトに行って、必要なソフトウェアをダウンロードして、自分のコンピュータにインストールし、使い始めてください。このオフィスアプリケーションを使ってドキュメントを作成するのに、知的好奇心を満たしたいという理由でもないかぎり、どういう仕組みでそのオフィスアプリケーションがOpenDocumentファイルを読み書きしているのかを知る必要はありません。
この本を読む必要のある人は?
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OpenDocumentファイルからデータを抽出したい人、自分のデータをOpenDocumentフォーマットに変換したい人、またOpenDocumentフォーマットの仕組みを知りたい人、です。
OpenDocumentフォーマットのすべてを知りたい方は、Open Document Format for Office Applications (OpenDocument) 1.0をダウンロードしてください。PDF版はこちらです。また、OpenOffice.org 1.0フォーマットのファイルもあります。本書OASIS OpenDocument Essentialsはこの仕様書をもとに書かれています。
この本を読む必要のない人は?
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単にOpenOffice.orgやKOfficeを使ってドキュメントを作成したい人は、この本を読む必要はありません。そういう方は、OpenOffice.orgのサイト、あるいは、Kofficeのサイトに行って、必要なソフトウェアをダウンロードして、自分のコンピュータにインストールし、使い始めてください。このオフィスアプリケーションを使ってドキュメントを作成するのに、知的好奇心を満たしたいという理由でもないかぎり、どういう仕組みでそのオフィスアプリケーションがOpenDocumentファイルを読み書きしているのかを知る必要はありません。
at 13:29|Permalink│